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その5. タイ・マッサージ
タイ・マッサージは、料金が一時間三〇〇バーツ、二時間頼めば六〇〇バーツです。日本円にして一八〇〇円です。
お客の中には地元のタイ人もやってくるような店でした。
入口から入ると右手にレジがあり左手にひな壇があって、そこに彼女たちが座っています。
スプールさんに言われて六〇〇バーツ支払い、沢山の中からお気に入りを指名するようになっています。
通路を奥まったところまで案内されると、大きな部屋へ通されました。
ひと部屋に八台の木製ベットが並べられ、ベットとベットの間は、薄いカーテンで仕切られています。なんとなく薄暗い灯りの乏しい部屋でした。
タイ・マッサージの特長は足裏マッサージです。ひざから下へ足裏までと上半身の肩、首などをマッサージするのです。靴下を脱ぎ素足を差出すと洗面器に注がれたお湯で足を暖めます。石鹸をつけた束子(たわし)でゆっくりと洗ってゆきます。
疲れた足にはとても気持ちが良いものです。ゆっくりゆっくり旅の疲れが取れる感じがします。
ホテルの部屋に貴重品を置いていて安心なのは日本だけです。
外国は貴重品の安全が保障されません。
ですから、マッサージ部屋の枕元に、パスポートをはじめとする貴重品は置いています。
だから、睡魔が襲ってきても、うかつにうたたねもできないのです。
いい気分でマッサージを終えて店をでたら、あたりは暗く、連なるビルの屋上はネオンが輝き、すっかり夜の賑わいが始まっていました。
お腹が空いています。スプールが教えてくれた伊勢丹で日本食を食べることにしました。夕食はうどん定食です。二八〇バーツ(八四〇円)でした。
(写真)
繁華街からホテルまで走ってくれたタクシーと運転手。新車で六十万円します。
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その6. 三輪タクシーの値引き交渉
私は、夕食を終えて伊勢丹をあとにしてホテルに帰ることにしました。
あたりは夜店で賑わっています。
どうも繁華街の中心のような気がしてきました。
交差点まで歩いてきたときに、一台の若い三輪タクシーが日本語で話しかけてきました。
スプールはクラウンで、この繁華街まで二〇〇バーツの料金で送ってくれました。
だから、この三輪タクシーはもっと安いというのが私の気持ちです。
ところが二〇〇バーツだというのです。セントラル・ホテルは遠いというのが理由です。
値引き交渉開始です。二三のやり取りで一五〇バーツになり、三輪タクシーに乗ることにしました。よく見るとあたりに三輪タクシーの多いこと。
しかも、運転手はマスクをしています。排気ガスを毎日吸ったんでは肺機能が駄目になります。そんな凄いガスが撒き散らされているのです。
繁華街の凄いゴミを見ながら、排気ガスを腹いっぱいに吸いこんで、かなり遠い道のりをホテルまで無事に送り届けてくれました。
私は、三輪タクシーを写真に収めることにしてお願いしたら、彼は、快く応じてくれポーズまで取ってくれました。
しかし、タクシー料金は、写真ポーズのお陰で二〇〇バーツに戻ってしまいました。 |
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その7. 明日は、水上マーケットと寺院見学
ホテルでは、おそい私の帰りをスプールが待ってくれていました。
明日の予定を聞きだすためでした。
私は、明日夕方のカンボジア便まで、バンコク市内観光をしようと思います。
昨夕、タイ・マッサージにゆく途中で、日本語ガイドを頼んで欲しいと話をしたら、
日本語ガイドは料金が高いというのです。
スプール自身が、市内観光のガイドをするということを言っていたのです。
スプールは英会話ができます。しかし、日本語はできません。
私は、英会話練習のつもりで彼をガイドにお願いしました。
ガイド料金は二〇〇〇バーツ(六〇〇〇円)です。では、明日、午前八時にホテル出発という約束をして別れました。
このときに英会話を勉強していて良かったなと、つくづく思った一夜でした。
英会話は幼児英会話ていどですが、知らないよりもいいというわけです。
翌朝、スプールのクラウンに乗って、市内観光にでかけました。
まず、水上マーケットです。
お母さん船頭の小舟に二人だけ乗り込んで、贅沢な船旅が始まりました。
これは別料金で一〇〇〇バーツ(三〇〇〇円)。
川面から陸上を見上げると、高層ビルが立ち並んでいます。
そのほとんどがホテルだと説明してくれました。
タイ国も観光資源が豊富な国です。
観光収入を目当てに建設ラッシュのようです。
きょうは、日曜日で閑散としています。
なんでもタイ国の日曜日は静かだそうです。
私は、もう二十年もなるでしょうか、バンコクに旅したことがあります。
当時と較べるとやはり、きれいな街並みが出来上がり、隔世の感じがします。
水上マーケットに入ったときに、行き交うお土産を積んだ小舟の少なさに、そのことを強く感じました。
川幅が二十メートル、その両側の波打ち際にずらっと傷んだ屋根の家が並んでいます。走る船が起こす波で、家は床が洗われそうになります。
その風景は、私が見た当時もいまも変わりません。
親子船頭さんと水上マーケットにでかける。
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その8. 昼食は二転三転してタイ料理
水上マーケットの途中にヘビ公園がありました。
ショーコーナーでは、コプラを怒らせて人間に歯向かわせたり、
コプラの大きな口を写真に撮らせてくれたりとサービスが満点です。
コプラの頭部は胴に較べて一段と大きく平らです。
人間がコプラにに仕掛けると仕返すという攻撃性質を持っています。
なかに高くハイジャンプするヘビがいました。
これなどに襲われたら人間はひとたまりもないでしょう。
圧巻は、人間がヘビの首に噛み付くというヘビと人間の戦いです。
すごい芸を身につけた人もいるものです。
大きなヘビの首を押さえて口を大きく開けさせ、ぐるっと会場を回ってきます。
だれもがおおきな口と牙を真剣にを見ていました。
ビデオ撮影のしていた日本人の若い女性のところで撮影のサービスをしました。
女性はカメラを口に近づけて撮影をしているそのときに、
係りが大きなヘビの胴体を女性のひざに落としました。
「ぎゃっ」と大声を発して女性はのけぞって逃げました。
観衆は大笑いでしたが、当人は生きた心地はしなかったでしょう。
お昼が近づいてきました。
私は、日本食が食べたくてスプールにお願いしておきました。
しかし、タイ国で日本料理は高いです。
それが常識です。
そこで、中国料理をお願いしました。
彼は気さくにうなずいて中国料理の店を探しにゆきました。
なかなか店が遠いようなんです。
では、タイ料理を食べようということにしました。
彼が、一番目に連れていった店はお休みで、二番目の店に案内してくれました。
その店は路地ばたの屋台です。
「うん、この店はうまいだろう!」という期待と「何を食べさせるのだるう?」
という不安が交錯しました。
舗道にテラスがとびでた洋風のテーブルとイス、
店のなかに入るとガスレンジの大きな鍋から立ち上る湯気と匂い。
忙しげに立ち振る舞う店員さん、なかなか繁盛している店でした。
タイ・ヌードルという「うどん」をご馳走になりました。
テーブルに備わった四つの味付け小びんで、自分の口に合うように味付けをするのです。
美味しかったですね。
支払は、一人前たった二十五円!!。
それはそうだ、ここはタイ国なんだと納得しました。
水上マーケットで手をふる子どもたち

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